みらいまちラボは富山県の朝日町（あさひまち）に本拠がある一般社団法人です。朝日町から富山県、日本を元気にしたいという目的で設立しました。地方創生に関わる勉強会、具体的なアドバイスや提案を活動の軸として行なってまいります。地元の朝日町を元気にするということはもちろん、様々な地方で魅力的な取り組みをしている経営者や地方公共団体の首長、公務員、地方創生に関わる独創的な活動をしているNPO、NGOの方々と連携し、未来の地方、未来の日本を共に創り出していこうと考えています。

地方にはさまざまな可能性が眠っています。朝日町は隣町の新潟県の糸魚川（いといがわ）と、名勝である親不知子不知（おやしらずこしらず）を挟んで接しており、ヒスイ海岸では今でも美しいヒスイが海から上がってきます。日本海の海は荒波のイメージがありますが、朝日町のヒスイ海岸は穏やかで美しくエメラルドブルーに輝き、心洗われるような海岸です。泊漁港（とまりぎょこう）では富山湾の豊かな水産資源が陸揚げされます。

豊かな水に恵まれ、立山連峰から流れる伏流水がコンコンと湧き、朝日町の町民はその天然ミネラルウォーターを飲み、風呂にも浸かります。春には四重奏と言われる、立山連峰の白、桜の花のピンク、チューリップの赤、菜の花の黄色の4色に輝き、日本及び世界からも観光客を集めます。

夏には蛍が舞い、川からはシャケが遡上し、上流にはイワナが泳いでいます。名峰朝日岳は2,418mの高山で、白馬と接し北アルプスを構成する名山で朝日町のシンボルです。名物鱈汁(たらじる)は鱈汁街道と呼ばれるほど街道沿いにレストランが軒を連ねており、鱈汁目当てに多くの観光客が集まっています。地域の伝統茶「バタバタ茶」は健康に良いだけでなく味も良く、カタカタと音を立てながら（バタバタ茶の名前の由来でもある）お茶を立てると、その喫茶体験は体全体五感で喜びがわいてきて、朝日町の重要な文化資産となっています。

豊かな海と山に恵まれて、独特の食文化を有する朝日町も残念ながら少子高齢化の波には逆えず、消滅可能性都市の上位にリストアップされてしまう事態に一時追い詰められました。しかし、これは日本の縮図であり、朝日町だけの現象ではありません。このような地方資源をどう活かしていくのか、というのは朝日町だけでなく日本の地方全体の問題であると考えています。

朝日町の地方創生の課題に正面から取り組むと同時に、地域エゴに陥らずに日本全体の問題としてこの問題に正面から取り組んでいきたいと当一般社団法人は考えています。是非みらいまちラボにみなさんの力をお借りしたく何卒よろしくお願い申し上げます。

私は1974年富山県の朝日町（あさひまち）で呉服屋の長男（商人家系の15代目）として生まれました。かつての朝日町は自営業者も多く、各種イベントが盛大に行われるなど活気ある町でした。しかしながら今から47年前と比較し、子供の出生数は7分の1以下に減少し、富山県で最も少子高齢化が進む町となり「消滅可能性都市」に指定されました。

この町で私に何ができるのか、最初に始めた活動は空き家を活用したコミュニティー作りでした。この活動は結果として、町民の共同体意識の向上、地域で実現したい事を語りあえる仲間作り、地域イベントの増加、行政と連携した移住定住および空き家対策の取り組みによる空き家活用率向上に繋がったことなどです。

なかでも移住促進活動でよく指摘を受けたことの一つに、朝日町周辺に企業が少なく働き先の選択肢がないため移住は難しい、といったものでした。働き先を増やせないか考えたものの、自分達の力だけでは限界を感じ、一緒に活動を共にして貰える強力パートナーがいないか考えていた時、テレビの経済番組で藤野英人という存在を知りました。その後は藤野の講演会へ都度足を運び、何度も朝日町における地域活性化活動協力のメッセージを送りました。そのアクションがきっかけとなり、当一般社団法人みらいまちラボを設立するに至りました。

また、地域貢献を始めた動機には、自ら経営を始めた建築における仕事の依頼が長年なく、それは地域での信頼が薄いことに気付いたことでもありました。コミュニティー作りの成功以来は多くの町民、若い世代から高齢者、朝日町町長にまで活動を支援して貰えるようになり、ますますこの町を元気にしたい、町に奇跡を起こし、幸せな人々をこの地にもっと増やしたい、といった想いに変化しました。

代表藤野からのアドバイスやみらいまちラボの活動をする中で、同じ悩みや課題を抱えている地域が全国的に多いことを知りました。この課題解決には朝日町だけで考えるのでなく、全国の課題とし各地方の仲間と連携し共に考え協力し合うことが必要であり、全国の地域の問題解決につなげていきたいと考えています。

そして最終的には、みらいまちラボの活動を通じ、日本各地を愛とやさしで繋げ世のため人の為にも頑張る仲間を増やし持続可能な社会に貢献していきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。